- 関谷
- 大腸がん検診では、どのような検査を行うのですか?
- 斉藤
- 「便潜血検査」というのが、大腸がん検診で最初に受けていただきたい検査です。自治体などで行っている検診です。以前、検便といわれた寄生虫検査とは異なりますが、そのようなものといえばイメージしやすい方も多いでしょう。現在は検査の性能が向上し、少量の便を二日分採取して便に付着している微量の血液を見つけます。大腸がんやポリープなどがある場合、大腸の中を便が患部を擦るように通過するため若干の出血があるのです。便潜血検査では、そのわずかな出血の有無を検知します。多くの人に低コストで身体的な負担なく受けていただくことができ、検査精度が高く科学的にも有効性が証明されている検査法です。重要なのは、検査を一度受ければ終了ではなく、継続的な受診が必要な検査だということです。例えば、今年問題がなくても数年後に大腸がんに罹るかもしれません。

- 関谷
- 一度の検査で異常がなかったと安心せずに、定期的に検診を受ける必要があるのですね。
- 斉藤
- そのとおりです。完治できる早期の段階で見つけるために便潜血検査を毎年か一年おきに受けることが重要です。どんな検査でも"絶対"ということはないわけですが、この検査も、がんに罹患していれば必ず陽性の結果が出るわけではありません。そういう意味でも定期的・継続的に受診することが早期発見には有効なのです。逆に結果が陽性だからといって100%がんがあるということでもありません。
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