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- 特別対談


現在、日本では3人に1人ががんに罹るといわれ、死亡原因の一位となっています。その中でも大腸がんは、罹患率・死亡率ともに増加しているがんのひとつです。「早期に発見できれば治るがんですが、検診受診者が少なく、大腸がんで死亡される方が増加し続けています」と国立がんセンター がん予防・検診研究センターの斎藤 博氏は大腸がん検診の重要性について説明します。今回は、関谷亜矢子氏(フリーアナウンサー)と大腸がん、大腸がん検診について対談していただきました。

- 関谷
- 近年、日本人の大腸がん罹患者数が上昇しているようですね。中でも女性のがんでの死亡原因は乳がんを超え、大腸がんが第一位と聞きました。
- 斉藤
- そうですね。男女ともに大腸がんになる方は増えており、2004年から女性のがん死亡者数は大腸がんが一位になっています。数年後には男女ともにがん患者数の一位になると予測されています。ところが、大腸がんは他のがんに比べ早期なら治癒が可能で、ある程度進行しても治りやすいがんです。今は結果として死亡率が高くなっていますが、大腸がん検診で大腸がんでの死亡率を下げることができると証明されています。
- 関谷
- がんと聞くとすぐに深刻なイメージを持ってしまいますが、大腸がんは治りやすいのですね。大腸がんのリスク世代というのはあるのですか?
- 斉藤
- 40歳から年齢とともに上昇し始めます。特に50歳以上はリスクが高く、家庭では大黒柱で社会においても重要な職責を担う世代ですから、家族や社会に対する影響も大きいですね。
- 関谷
- 大腸がんには自覚症状はありますか?
- 斉藤
- 大腸がんの場合、腹痛・出血・便秘などが挙げられますが、いずれもがんがある程度進行してから出てくる症状です。早期では、多くの方に自覚症状がありません。
- 関谷
- 大腸がんの治癒率はどのくらいですか?
- 斉藤
- がんの治癒率は普通5年生存率で大体表現できます。一般に治る段階のがんを早期がんといいますが、大腸がんではがん細胞が大腸内壁の表面にある粘膜からその少し下(粘膜下層)まで入っている状態を早期がんと呼びます。これはほぼ100%近く治ります。
- 関谷
- がんで100%治ると聞くとほっとしますね。
- 斉藤
- 早期がんで手術が必要な場合もありますが、大腸内視鏡で治療できるものがほとんどです。大腸がんの場合、手術をするケースでも、初期の進行がんまでなら90%は治ります。進行がんでも、肝臓や肺などに転移をしていない段階なら60%以上の5年生存率です。
- 関谷
- そうすると、大腸がんは自覚症状がない早期がんの段階で発見することがポイントになるのですね。
- 斉藤
- そうです。そのために、定期的な大腸がん検診が必要となります。