特別対談 斉藤博×関谷亜矢子 大腸がん、大腸がん検診について語る

PAGE3:「便潜血検査・陽性=大腸がん」ではありません

関谷
では、便潜血検査で陽性の結果が出たら、次はどうすればよいですか?
斉藤
陽性が出たら、必ず精密検査である大腸内視鏡検査を受けてください。陽性になった場合、大腸内視鏡検査を受けないでいると受けた場合に比べ、大腸がんでの死亡リスクが約5倍高まるというデータがあります。
ところが、精密検査を受けない方が半数近くいるのです。
関谷
5倍ですか! 半数近くの方が精密検査を受けないというのも驚きですね。
斉藤
がんが見つかるのが怖い、という思いもあるでしょう。
関谷
放っておく方がよっぽど怖いですよね。
斉藤
そのとおりです。ですから『便潜血検査で陽性の結果が出たら、必ず精密検査である大腸内視鏡検査を受ける』としっかり理解していただきたい。現在、陽性で大腸内視鏡検査に来なかった人に受診を促すシステムは必ずしも全国で確立されているわけではありません。一人ひとりが検査の重要性を理解する必要があります。便潜血検査では、受診者の約7%が陽性になります。そのうち実際に内視鏡検査を受ける人は55%程で、その中の約3%にがんが見つかりますが過半数は早期がんです。
関谷
それなら検査を受けずに不安な日々を過ごすより、安心を得るためにも精密検査は受け、もしがんが見つかっても完治できる早期がんの段階で治療したほうがいいですね。
斉藤
とても重要なことですね。

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