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大腸がん治療の基本は、外科手術によって病変を全て切除することです。
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結腸がんの手術は、がんのある部位と共に、がんの近くのリンパ節も切除します。手術は切除する部位により、結腸右半切除術、横行結腸切除術、結腸左半切除術、S状結腸切除術と呼ばれます。結腸がんの場合、切除する結腸の範囲が大きくても、術後の機能障害は少ないと考えられています。
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直腸の周囲には、前立腺・膀胱・子宮・卵巣等の臓器や、膀胱機能・性機能を司る神経があります。近年、術後の生活の質(QOL:クオリティー・オブ・ライフ)を高めるという観点から、可能な限りこれら神経の温存を目的とした手術が行われるようになっています。しかし、がんを根治させるために、やむなくこれら神経を損傷せざるをえない場合には、排尿機能や性機能が影響される可能性もあります。がんの位置や広がりに応じて、慎重に術式を検討する必要があります。
- 直腸局所切除術
早期がんの場合に、がんとがんの周囲の組織だけを切除する手術です。開腹手術ではなく、肛門を広げて行う方法(経肛門的切除術)と仙骨近くの皮膚、直腸を切開し病変に到達する方法(経仙骨的切除術)があります。
- 直腸切断術(人工肛門)
がんが肛門の近くにあり、肛門を一緒に切除せざるをえない場合に、人工肛門を造設します。
- 肛門括約筋温存術(図4)
医療の進歩とともに、直腸がんの約8割では人工肛門を避ける手術を行えるようになっています。すなわち、がんが肛門と直腸との境から2cm以上離れている場合は、肛門を温存することが可能となります。しかし、肛門を残すことにより、かえって頻繁にトイレに通う必要があるなど、術後の排便コントロールが難しくなる場合もあります。肛門を温存するかどうかは年齢や状態などを考慮して決定します。
- 自律神経温存術
直腸がんの手術では、可能な限り膀胱機能や性機能を司る神経を温存する手術が行われるようになっています。全部の神経が残せれば、手術前とほぼ同様な機能が維持できます。

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大腸がんの手術は、腸管を切除した後、残った腸管をつなぎあわせる操作を行います。うまく腸管がつながらなかった場合、その部分より便が漏れ、炎症や発熱などを起こすことがあります。また、手術後に一度動きはじめた腸が、食事を開始してしばらくすると動きが悪くなり、お腹が張って腸閉塞となることがあります。その他、お腹の創(きず)に菌が付着する創感染(そうかんせん)がおこることがありますが、これら合併症がみられた場合には、抗生物質などによる適切な対処を行うようにします。
