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大腸がんは、かつて日本では少ないがんとされていましたが、戦後から1990年代までに急速に増加してきたがんの1つです。2001年には、大腸がんの罹患数(新たに大腸がんになった患者数)は毎年10万人を超えるようになっており*1、2020年には、胃がん、肺がんを抜き、男女をあわせた日本人のがん罹患数、罹患率*2はともに1位になると予測されています(図1)*3。
がんは高齢になるほど罹患リスクが高くなる病気ですが、大腸がんも同様であり、男女とも40歳代から罹患率が上昇し始め、高齢になるほど高くなります*4(図2)。また男女別では、男性の罹患数が5万8139人、女性が4万1998人(いずれも2001年度)と推定され、男性に多い傾向がみられます*1。
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大腸がんの死亡者数はこの20年で2倍以上に増え続け、現在、日本の女性のがん死亡原因の1位、また男性では胃がん、肺がん、肝臓がんについで4位となっています*3(図3)。
しかし、大腸がんで死亡する人は罹患者の約3割と言われています。これは大腸がんの生存率が比較的高く、治りやすいがんであることを示していると考えられます。図4に示すデータからも裏づけられます*5。このデータは各々のがんにおいて、診断の5年後に生存している患者数を示したものですが、生存率が高いがんほど治療効果が得られ、低いがんほど治療効果が得にくくなります。
大腸がんの罹患率が上昇カーブを描き始めるのは40歳を過ぎてからになります(図2)。40歳になったら、定期的に大腸がん検診を受け、早い段階でがんを発見することが重要です。これにより命を落とすという最悪の事態を避けられる可能性が確実に高まります。
大腸がん検診では最初に便に血が含まれているかを調べる便潜血検査を受けることを勧められています。この検査は今までに行われた複数の臨床試験を含め、科学性の高い多くの研究で、40あるいは50歳以上のがん検診対象者の死亡率が減少するという効果が認められています。
- *1:「がんの統計2007」より
- *2:罹患率=一定期間に新たに発生した疾病の患者数の、人口に対する割合
- *3:「がん・統計白書2004」より
- *4:がん研究助成金「地域がん登録」研究班、第3次対がん総合戦略研究事業「がん罹患・死亡動向の実態把握の研究」班推計値より改編
- *5:がん研究助成金「地域がん登録精度向上と活用に関する研究」班推計値




