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大腸がん検診では、便に混じった大腸からの出血を調べる「便潜血検査」が行われます。自覚症状のない健康な集団から、大腸がんのリスクがある人、つまり精密検査を受けるべき人を絞り込む検査(スクリーニング)で、大腸がんの死亡を減少させる十分な科学的根拠がある検査として認められています*1。
がんからの出血が止まっているようなケースや、平坦ながんで便に血液が混じりにくいケースでは、がんがあるにも関わらず「陰性」と判断されてしまう場合もあります。逆に、痔や腸の炎症でも出血していれば、便に血液が含まれ「陽性」と判断される場合もありますので、「陽性」だからといって必ずがんがあるとは限りません*2。
便潜血検査は精密検査の大腸内視鏡検査や注腸X線検査に比べると食事等の制限がなく、安価で手軽に検査を受けることができます。その為、広く自治体、職域単位で導入され、多くの自治体で定期的にがん検診を行っています。各自治体に問い合わせてみることをお勧めします。
- *1:有効性評価に基づく大腸がん検査ガイドライン(平成16年度、厚生労働省がん研究助成金「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班)より
- *2:がんからの出血は出たり止まったりしています。一度「陽性」と判断された場合に、精密検査のかわりに、再度、便潜血検査を受けることはがんの見逃しにつながるので、精密検査を必ず受けましょう。陽性の場合は何らかの疾患の疑いがありますので、内視鏡など精度の高い精密検査が必要となります。
